身体均整法ってなに?整体とは違うの?
身体均整法とは、整体という業界の中の一つの流派です!
前回と前々回のブログでは、『整体』とは何なのか?について書かせていただきました。今回は、私の施術のベースとなっている、身体均整法とは何かを説明させていただきたいと思います。身体均整法とは、数多ある整体の流派の内の一つですが、均整や身体均整法という流派の名前を聞いたことがあるという方は少ないのではないでしょうか?一つの流派の名前で多くの人が聞いてピンとくるのは、海外発祥のカイロプラクティックくらいだと思います。
戦後に亀井師範によって創設された身体均整法
体均整法の起源は亀井進師範によって、終戦から4年後の1949年に設立された身体均整協会です。 1991年(明治44年)に愛媛県で生まれた亀井師範は、長い間胃潰瘍に苦しみ、妻は産後の肥立ちが悪く両下肢が不随となり、両目を失明し、長男も転倒したことにより右下肢不随になるなど一家は病気や怪我に苦しんでいました。その様な中、亀井一家は療術に出会い、助けられたそうです。しかし戦後、当時の療術は非科学的で種類も多く、玉石混交だったそうで、療術行為は政府によって厳しく禁止されてしまいます。
療術業界にとってつらい冬の時代にあって、亀井師範は自身を救ってくれた療術を助け、発展させるために活動をされていました。カイロやオステオパシー等の西洋系の療術や、全国に散在していた数多くの療術の流派、東洋医学を基にした経絡、解剖生理学等を融合させ、療術の科学化を進めるとともに、療術団体の組織化を進めていきました。それらの活動が現在の身体均整師会と繋がっています。
身体均整法の特徴
身体均整法の特徴としては、なんといっても手技の豊富さです。カイロやオステオパシーの考えを取り入れた骨格・筋肉操縦法や、解剖生理学を基にした内臓操縦法、中国医学を基とした経絡・経穴操縦法、内臓等の神経的な繋がりを用いて身体を整える脊髄神経反射法(観歪法かんぷほう)、身体の体型や歪み、動きの癖等から体型を12種類に分類した十二種体型等があります。
骨格・筋肉・内臓操縦法は不調を抱えている部分の周辺を調整することから直接的な調整法だと言え、経絡・経穴操縦法、脊髄神経反射法、十二種体型は不調部分と離れた部位から調整することができるので、間接的な調整方法であると言えます。間接的な調整法の良い点は、怪我をしている場合や痛みが強い場合でも、その部分を刺激せずに調整ができることです。例えば身体均整法では、手首は神経的な繋がりや十二種体型の考え方から、骨盤と関連が深いと言われています。腱鞘炎の様な手首の痛みが強い場合にも骨盤等、身体均整法的に関わりの深い部分から調整を進めることで無理なく、優しく施術をすることができます。
まとめ
整体という業界の一つの流派である身体均整法ですが、とある身体均整師の大先輩は、『身体均整法は手技療法の歴史の結節点ともいうべき体系を誇っている。また、過去を振り返れば、戦後身体均整協会の創設でそれまでの手技療法をまとめ上げ、現在の業界を広く見渡せばどの手技も身体均整法を起源としているかの様にも見える。』と言われていました。
身体均整法は『それまでの手技療法をまとめ上げ』ているので、身体均整法を極めるには、膨大な知識、技術が必要だと実感する毎日です。身体均整法学園に通っているときに講師の先生から『一生勉強だよ』と言われましたが、その通りに研鑽の日々を送り、一人でも多くの不調の解消に貢献したいと思います。
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