整体って何?②カイロやもみほぐしも整体なの?

整体の中にもカイロとか色々ありますよね

前回のブログでは、『整体院』と医療系国家資格が必要な『接骨院』や『鍼灸院』の違い等について書きました。では、『整体』といっても、『カイロプラクティック(以下カイロ)』や東洋医学を基にしたもの等、色々ありますよね。今回は、『整体』に含まれる手技、流派などについてザックリと説明していきます。

西洋系はカイロプラクティック、オステオパシー等

まず、西洋発祥のものでは、カイロプラクティックやオステオパシーなどがあります。

カイロは有名ですよね!

カイロはアメリカ発祥の手技療法で、1895年にダニエル・デビッド・パーマーによって創設されました。カイロと聞くと、ボキボキする関節の矯正をイメージする方は多いかと思います。 世界保健機関(WHO)の定義では、『筋骨格系の障害とそれが及ぼす健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職である。治療法として手技による関節アジャストメントもしくは脊椎マニピュレーション(矯正)を特徴とし…』と紹介されています。関節の矯正のイメージが強いカイロですが、神経系の働きを重視していて、それを妨げる筋骨格系の異常を解消するための施術なので、関節の矯正以外の手技もあるそうです。

オステオパシーはカイロと同じくアメリカ発祥の手技療法ですが、認知度はあまり高くないと思います。

創設時期はカイロより約20年早く、1874年にアンドリュー・テーラー・スティルによって創設されました。スティルは、骨格や筋肉、リンパ、内臓、神経、血管等の異常を治せば自然治癒力が高まると提唱しています。オステオパシーは優しい手技が多いのが特徴です。なお、オステオパシーの考え方は身体均整法に多く取り入れられています。

他にも反射句を刺激するリフレクソロジー等もあります。

東洋系は気功、推拿、日本で発展してきた各流派

東洋系の整体は中国発祥の中医学がもとになっています。

代表的なものとしては、鍼、灸、按摩などがありますが、これらは国家資格化されており、健康保険適用の『治療行為』『医療行為』ができる資格となっていますが、自費治療として施術をしている場合もあります。

中国発祥のものとしては、推拿(すいな)や気功による施術があります。

推拿は按摩と似た手技が多いそうです。ウィキペディアには、『「推」には手を一方向へ押し進めるという意味があり、「拿」にはその押し進めた手で掴みあげるという意味がある。』とあり、東洋医学を基にしたもみほぐし施術ともいえそうです。

日本発祥の整体は大小様々な流派がありますが、昭和期に国内、海外の整体の知識、技術を体系化した身体均整法や、野口整体等があります。

もみほぐしも整体?

『整体』ではないですが、近年はもみほぐし店等のリラクゼーションサロンを多く見かけますね。

リラクゼーションサロンには、もみほぐし店や、足つぼ、オイルマッサージ等があります。

駅前のもみほぐし店で、『1時間2,980円!』というような看板をよく見かけます。

整体とは、健康増進のための施術をする業界です

日本でいう『整体』とは、手技を用いた民間療法や健康増進のための施術このことを指します。『整体』という言葉が使われ始めたのは大正時代に入ってからだそうですが、それ以前にも様々な民間療法が存在していたようです。カイロやオステオパシーが日本に入ってきた大正時代や、戦後の医療制度制定後は漢方や東洋医学と、解剖学等を基にした西洋医学を組み合わせている傾向にあると感じます。また整体は、心身のリラックスを目的としたリラクゼーションと、傷病の治療を目的とした医療の中間にあたる分野というイメージを持っていただけると理解しやすいと思います。

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